建築デザイン 建 匠
のホームページへ リンク集 建築デザイン 建 匠 ライムアートギャラリー ” ライムアート” が海外に向けた芸術総合サイト: Japanese-museum に紹介されました "自然と共生する暮らし"が写真集になりました。 タグ
自然と暮らし(155)
建築探訪(133) ライムアート(117) 植物の魅力(74) 自然界の魅力(52) ちいさな庭の小さな自然(38) 珪藻土オリジナル仕上げ(24) 温室のある暮らし(14) デザイン家具(13) 植物を楽しむ窓(12) 鍛鉄デザイン(12) スチールデザイン門扉(11) デザインドア(11) ガラス工芸(11) しっくい白浜仕上げ(9) コロロンの体験記(8) 講演会(7) ポリカーボ目隠しフェンス(5) 珪藻土スクリーンパネル(4) デザインキッチン(1) デザイン(1) コンクリート若返り工法(1) キッチンリフォーム(1) “しっくい” 白浜仕上げ(1) オリジナルデザイン(1) 自然素材でリニューアル(1) 住まいを彩る小物(1) イベント(1) アプローチの植栽(1) すまいを彩る小物(1) 展覧会(1) デザイン表札(1) 木工芸デザインドア(1) カテゴリ
全体 ■ 建築作品紹介 耐震・制振補強 ■ ライムアート ■ Interior ■ Screen Panel ■ Wood Door ■ Steel Door ■ Glass Door ■ Furniture ■ Goods ■ Gardening ■ Material プロフィール / 連絡先 設計のテーマ/取組み方 自然と暮らし 建築 デザイン アート リニューアル ある日の出来事 展覧会・イベント フォロー中のブログ
以前の記事
2021年 01月 2020年 12月 2020年 10月 2020年 09月 2020年 07月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 02月 more... その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
今から15年前、完成した初代、珪藻土の家です。当時は奥の建物も同一オーナーの所有物、将来の取り壊しを想定してギリギリいっぱいまでの有効活用を希望されました。隣家とのクリアランス20センチ、外壁の工事は内部からサイディング貼りで対応しました、そして月日は流れ15年、今回の工事で裏壁も全て珪藻土仕上げにリニューアルです。 当時、珪藻土は建築業界の中で、まだ目新しい存在でした、七輪に使われている土とは知っていても外壁の塗り壁材としての性能面では、ヒビワレや防水面で疑問を感じている方がたくさんいました。また当時から鉄骨の建物の外壁に土壁を塗ることは、ひび割れの心配があり敬遠されていました。そんな時、ツーバイフォー工法を数多く手掛けてきた経験を踏まえ、鉄骨構造の構造壁の下地に構造用合板を採用する混構造を提案しました。 月刊“左官”の編集長をはじめ、50人を超える熱心な建築家の方々がこの珪藻土の実演見学会に参加して頂きました。中央で解説されている方は、残念ながら夢半ばでお亡くなりになりましたが珪藻土を世に広める為に業界を引っ張ってこられた宮越さんです、色々とお世話になりました。 ところで、どこかでお見かけした方も、・・・15年前ね~、なんて若々しいんでしょう・・・。 左官工事は私がもっとも信頼している仲間、巧左官工芸の鈴木さんにお願いしました。鈴木さんには、以前に水澤工務店で施工してもらった現場で珪藻土の技術指導をお願いしたこともありました。 ひび割れ対策で炭素繊維の入った珪藻土として評価の高いケーソーウティカも当時から思うとずいぶん変わりました。既調合品として砂やバーミキュライトまで配合されている為、誰でも簡単にできるようになったものの、私のように砂粒の表情までこだわりを持って使うものとしては画一化して魅力が薄らいでしまいました。 そもそも鉄骨の建物は、構造体が揺れることで地震のエネルギーを分散させています。揺れるということは塗り壁の下地も動くことを前提に考えないと外壁面にクラックが入ってしまうため、色々な工夫でクラック防止対策を施しています。 まずはクラック防止対策の一環で、壁下地をツーバイフォーのように構造用合板で固めます、そして透湿防水シートで合板からは構造上切り離したラスモルタルの壁を構築します。ポイントはラスの二重貼りにあります、波ラスと平ラスを使い分けることでモルタルの中央部に平ラスを伏せ込みます。 珪藻土の下塗り作業です、下地の二重のラスモルタル壁を十分な乾燥期間をおくことで、先に細かいヒビを出させるようにします。そして表面にヒビを出さないように厚手のグラスファイバーメッシュを全面に伏せ込み、追っかけでケーソーウティカ(防水剤、バーミキュライト混入済み)を塗りあげます。 最後に桐生砂を投げいれ、表面に伏せ込みます。この桐生砂も以前とはずいぶん質感が変わりました。 表面の締り具合を確認しながらワイヤーブラシによる荒がき作業で全面を荒らします。 最終仕上げの特殊ワイヤーブラシによる掻き落とし作業です。細かなライン出しのため、曲がらないように慎重に作業を進めます。こうして職人達とのチームワークによって完成した珪藻土の建物ですが、15年を経てクラックもなく地域の環境にも溶け込み理想的な風合いを保っています。 ようやく完成した職人達の技の結晶、ケーソーウティカ:ラフキャスト仕上げです、やはり他のメーカーの珪藻土とは一味も二味も違います。 ←コロロンをクリックしてもらえると元気がでます。 1日1回、プチっとクリックをお願いします。(Blogランキングに応援を)
by design-kensyo
| 2009-09-19 14:35
| 建築
|
ファン申請 |
||